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Tak! Tak! Cafe
地域とつながる庭
東京都調布市にある個人邸兼カフェのランドスケープ計画である。周囲は密集住宅地である。もともと一般的な日本家屋と日本風庭園があった庭園を建築の建て替えとともに作り直したプロジェクトである。庭の中心にあった大きなシダレウメだけは残しながらも、1階はカフェ利用することとなっていたため、芝生と舗装だけのシンプルな庭とした。シンプルな平らな面をセッティングすることで、あとで様々な利用を行う際にも使い勝手がいい庭になるのではと考えた(実際、数年後にシェードをつけたり植木鉢でポット苗が庭の中に並べていただいている)。
庭のまわりは、もともとブロック塀であったが、外からも少しカフェの様子がちらちらと透けてみえるようにと思い、塀を取り壊し生垣とした。これがよかったのか、数年後隣地の住宅もブロック塀をやめて同じ樹種(トキワマンサク)の生垣にしていた。隣地同士で呼応して同じ樹種の生垣になったことは想像もしていなかったことであり、隣同士で風景がつながっていったことは感動した。思わぬ嬉しい展開である。
上:2009年 下:2019年のGoogle Street Viewの画像
竣工 | 2011
規模 | 100 m2(ガーデン面積)
住所 | 東京都調布市
内容 | ランドスケープ基本設計・実施設計・設計監理
施主 | 個人様
建築設計 | 小川広次建築設計事務所
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