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​三鷹市吉村昭書斎

小説家吉村昭の書斎を移築し記念館としたプロジェクトである。

敷地は井の頭公園駅から歩いて5分ほどの、静かな住宅街に位置する。

吉村氏は、自宅の敷地内に建てた書斎を仕事場とし、毎朝決まった時間に出社するように書斎へ移動し、数々の原稿をこの場所で執筆してきた。

この書斎をひろく一般へ公開するにあたり、移築されまた隣にはこれまで執筆した書籍が壁面いっぱいに並ぶ展示棟を新築。そのふたつの建築をつなぐように中庭を配置した。

かつての吉村氏の書斎にも、窓から中庭がみえたことからこの庭も展示の一部として作庭することとした。

既存の庭で大切に育てられた植物を記録し、また吉村氏の生活の傍らでおなじく執筆活動をおこなっていた津村氏の著作からもふたりの庭に関する記述を集め、既存の庭にはなくともふたりの間にのこる草木を中心に中庭の構成を検討した。

吉村書斎_平面図.jpg

竣工 | 2024.03

規模 |敷地面積255.20m2

住所 | 東京都 三鷹市井の頭3−3-17

用途|記念館

内容 |ランドスケープ

   実施設計

   現場監理

施主 | 三鷹市

施工|アゴラ造園

撮影|SfG(髙木)


 

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